19世紀の古いクレイユ&モントローのミルクポット大小2点です。

大きな方が高さ11.5cm、小さな方が高さ10.5cmで大きな方は家族用、小さな方はふたり用くらい。下部の黄土色は土色を表しているのでしょうか、その上に小さな青いスミレのような花が3つ並んで描かれています。アクセントに入っている青いラインもとても素敵です。全体的にアースカラーを基調に作られた素朴なクリーマーです。

Creil et Montereau はパリの北のクレイユと南のモントローが1840年に合併して出来ました。当時のフランスは18世紀の終わりにフランス革命が起こり、長く政権を掌握してきたブルボン王朝が衰退し、ナポレオンの時代となります。Creil et Montereau はちょうどそんな時代、フランス七月革命の後に誕生しました。

Montereau は1748年創業のパリの南イル・ド・フランスにある古窯。 当時から繊細な絵付け技術に定評があり、当時のパリのブルジョアたちにも人気を博した窯でした。 一方パリの北にある Creilは1797年に設立された古窯。

この2つの製陶工場は合併から1876年まで当時の経営者のイニシャルである「LM&Cie(Lebeuf Milliet Bénitier&Co)」の名前で Creil et Montereau Faïenceries 工場で製造が行われました。

“LM&Cie”の刻印は、 1849~67年の間に使われていたものとも云われています。Creil et Montereau が合併時に使っていたもっとも古い刻印になります。

本日お店に展示致しました。

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Creil et Montereau