フェリックス・ポティンの写真

フェリックス・ポティン(Jean-Louis Félix Potin)は1820年にイル・ド・フランスで生まれ、1844年まだ24歳の時に彼の名を冠したパリに初めての大型小売店(いわゆるスーパーマーケット)をオープンしました。これは1852年、パリにオープンした初の百貨店ボン・マルシェ(Le Bon Marché)より早い創業でした。

1860年、彼はパリの高級食品と家庭用品の大型店として、当時パリで最も壮大で高級なオスマン大通りの1つであったセバストポル大通りとレオミュール通りの交差点に店舗をオープンしました。

1861年にパリ北、ヴィレットに大きな工場を作り、そこで “Félix Potin Paris″ のオリジナルブランドを立ち上げ、独自の自社製品として事業を拡大します。1923年には店舗はイル・ド・フランスを中心に各地に70店舗にまでなったそうです。フェリックスが亡くなった後も、妻ジョゼフィーヌと子供たちによって親族経営が続きましたが、1958年に会社は買収され終わりを迎えました。

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1864年にオープンしたパリ・マレゼルブ店 51 rue Réaumur, 75002,Paris

彼の名前は今でも入口ドアの上にあり、その華やかなファサードと内装はモダンな店舗備品で覆われています。 現在はモノプリとなっています。

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1904年にオープンしたパリ・レンヌ通り店 140 rue de Rennes Paris

パリ6区、モンパルナス駅に近い、レンヌ通りの角を曲がってすぐのところにあります。1904 年にオープンし、現在は ZARA になっています。建物は当時のまま残されています。

その建築たちは彼の記憶のランドマークとしてパリに残っており、アールヌーボー様式の曲線や、おとぎ話のような小塔、ライトアップされた名前、モザイクのフリーズなどが付いています。

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当時は他の食料品店から商品を購入し、そのブランド名を変更して販売する形式が殆どでした。しかしフェリックス・ポティンはすぐに独自の工場を開設し、自社ブランドを使用した製品の製造を始めます。彼らは日用雑貨品や食器、食品関連の家庭用品にまで拡大し、その前身である現代のパリのスーパーマーケットと非常によく似ていました。

お店では自家製ジャムの量り売りをしていて、このジャムポットにジャムを詰めていたそうです。その当時のコンフィチュールポットは古いパリの思い出として、私たちを過ぎ去ったパリの優雅な時代に連れ戻してくれます。

フェリックス・ポティンの広告品は、母国フランスだけでなく世界中で非常に人気がありますが、100年以上前の物のため良好な状態で残存している物は少なく、近年非常に希少価値が高まっています。

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