Raviers décor Bérain Emile Bourgeois

19世紀のエミール・ブルジョワの古いラヴィエです。プレートは光沢のある釉薬にたくさんの貫入と染みがあります。薄青色のベラン様式の絵柄は当時を思わせる優しく気品のあるデザインになっています。3枚ありますが貫入と染みの入り具合に大きく差があります。光沢は3枚とも同じです。上記の写真は左からA,B,C,の順に並んでいます。

<ベラン様式の装飾>                                   Jean Bérain(ジャン・べラン)1637‐1711 はフランスの版画家兼装飾デザイナー。ロレーヌ地方で銃器を製作する家に生まれ、その後パリの美術学校に学び、1670年にルイ14世の宮廷版画家のひとりとなります。宮廷での催し物、舞台装置、衣装など多岐にわたるデザインを手がけました。4年後には王室専属デザイナーとなります。                                   アラベスク文様、グロテスク文様、シノワズリー、サンジュリーなどを組み合わせた彼のデザインは版画化されて出版され、家具やムスティエ窯の陶器図案などに広く利用されました。ルイ14世様式から15世様式(ロココ様式)に創作された彼のスタイルはLe Grand Dépôt Décors Bérain(ベラン様式)と呼ばれます。

ルネッサンスの典型的なアカンサスを積んだ花のスタイル

<EMILE BOURGEOIS GRAND DÉPÔT について >
グラン デポは、1862 年にエミール ブルジョワによってパリに設立されます。エミール・ブルジョワは1832年のノルマンディー生まれ。16歳の時からパリの陶器店の店員として働いていました。その後24歳でロンドンに移りイギリスの陶器に感銘を受け、パリで英国陶器をフランス人に販売する大手メーカーのセールスマンになります。                                 彼は高品質なイギリス陶器を自らフランスに紹介するため、1862年、30歳の時にパリのドゥルーオ通21番地に EMILE BOURGEOIS GRAND DÉPÔT をオープンします。                  すぐにフランスの装飾品、テーブル、デザート、クリスタルなどのサービス品を提供するコレクションギャラリーとなりました。1879 年にはマルセイユにも支店を設立、フランスで最大の高級店となります。彼は 1926 年 11 月 17 日に 94 歳で亡くなりました。

<刻印>                                                               Faïences Porcelaines Cristaux – Grand Dépôt                                         E. BOURGEOIS – 21 rue Drouot à Paris – 33 rue St Férréol Marseille – Email sans plomb – Déposé

・France 1880’s

・サイズ:横24cmx縦13.7cmx高さ2.8cm

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