ブリュロは特別な厚手のコーヒーカップです。本品は定番のブルーラインをあしらったデザインで窯元は Creil et Montereau 窯になります。Montereau は1748年創業のパリの南の古窯。 一方パリの北にある古窯 Creil、この2つ窯元が1840年に合併して Creil et Montereau は生まれました。刻印のL.M&Cie (Lebeuf, Milliet社) は 合併当時の経営者のイニシャルで、初期の時代に製造されたものになります。

フランス人がブリュロを飲むとき、新鮮なブラックコーヒーを注いだカップの上に専用スプーンを置き、その上に置かれた角砂糖にコニャックを注ぎ、点火し、短時間燃焼させます。好みによってさらに香り(レモンの皮、クローブ、シナモン、バニラなど)で味付けしたりもします。

ブリュロは19世紀の北フランスのカフェやビストロが発祥と言われています。肉厚のある陶器製でずっしり重いのが特徴。 寒さの厳しい北フランスの地のブリュロは、寒い冬の日に熱いコーヒーを冷まさず飲むために工夫されたモノと云われています。

カフェを出る時、最後にカップを逆さにして底のくぼみの所にコニャックやリキュールなどのお酒を注ぎ、クイッと飲んで体を温めてから帰るのが習わしだったそうです。 そのため底の部分は深くお椀型になっているのも特徴のひとつ。寒い地で体を温めるための知恵だったのでしょうね。

底裏の高台は欠けがあり、内部の底面にはカトラリースクラッチのような染みが点在しています。

・France 1840-1876’s

・サイズ:直径7.8cm×高さ8.4cm

詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。

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