“Rébus” とはフランス語で判じ絵のこと。人や動植物、文字などを絵に置き換え、色々な言葉(格言)や物語を表現したものを言います。

“Rébus “のプレートにはその内容だけでなく、その文字や絵柄、表現の面白さや美しさが見られます。またその当時の歴史やエスプリを感じることが出来ます。

Montereau は1748年創業のパリの南の古窯。 一方パリの北にある古窯 Creil、この2つ窯元が1840年に合併して Creil et Montereau は生まれました。刻印のL.M&Cie (Lebeuf, Milliet社) は 合併当時の経営者のイニシャルで、初期の時代に製造されたものになります。

こちらの判じ絵は、”Le loup et l’agneau”(狼と子羊)ラ・フォンテーヌ (1621-1696) の有名な寓話が題材となっています。

“La raison du plus fort est toujours la meilleure” は、物語の最初の詩の一説で、最強が常に正しい(常に最高である)ことを意味し、「長いものには巻かれろ」的な教訓となっています。問題の寓話の狼は、パズルの下に描かれ、子羊を食べています。

この物語の結末はまさに弱肉強食で、最後に狼が子羊を食べてしまうことで寓話は終わります。

しかしラ・フォンテーヌは最後にその行為は、裁判なしで行われたと付け加えています。ラ・フォンテーヌの時代はルイ14世が絶大な権力を持つ絶対王政の時代です。

世の中は不条理に満ちている。理屈が通らなくても、力があれば理不尽なことができてしまう。
ラ・フォンテーヌはこの物語の中で、そうした理不尽な世の中に対する反発を訴えているのではないでしょうか。そしてどんなに苦難があっても、信念を貫くことの大切さを伝えたかったのでないでしょうか。そういえばもうすぐ選挙ですね。

・France 1840-1876’s

・サイズ:直径20cm×高さ2cm

詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。

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