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パペット(puppet)は、人形劇などで使われる操り人形の総称であり、操り方を指し示す言葉と組み合わせて使われることが多い。本品は、finger puppet(指人形)。原型となる人形劇は、絹織物貿易を通じてイタリアからフランスに伝わりました。

ギニョール(Guignol)とはフランス語で、19世紀初めにフランスのローラン・ムルゲ (Laurent Mourguet) によって作られた指人形芝居の主人公の名でした。今では指人形や劇全体を指す総称として使われるようになりました。

ギニョールの生みの親、ムルゲは1769年にリヨンで生まれた。絹織物の行商人だった彼は客寄せのために人形芝居を始めました。これが本業より人気となり1804年には人形芝居が専業となりました。

芝居の内容はリヨンの織物業の職工相手に日々の出来事を面白おかしく伝えるもので、主役は観客と同じカニュ(canut)と呼ばれる織物職工のギニョールと、酔っぱらいのニャフロンで、雇い主や体制を皮肉った寸劇が人気でした。

当時、絹の職工たちは低賃金で過酷な労働を強いられていたため、支配層をたたく辛辣で痛快なギニョールの芝居は貧しい労働者たちを大いに喜ばせました。主人公ギニョールの職業は出し物によって大工や靴の修理人などさまざまに変わったが、貧しくともユーモアを忘れず、常に庶民の味方というキャラクターは一貫していたそうです。

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本品の顔の部分はパピエマシェ(Papier Mache)というむかしの技法を用いた、紙(パピエ)を原料に澱粉、糊、木片など複合材を使った硬質な張り子の指人形です。

フランスの人形劇用の張り子のパペットは素晴らしいすべて手作り、手描きのオリジナル作品です。
下部の衣装となる布は、いたるところに破損がみられますが、当時の織物のまま残っています。

顔の部分には経年変化によるヒビなどが見られるものもございます。詳細はお写真でご確認ください。

・France 1930年代

・サイズ:顔 縦7~8cmx横6cm、全長 約25cm~30cm、足つき約40cm、

詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。

ONLINESHOP

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