年はじめなのですこし華々しいお皿のご紹介です。
Longwy terre de fer NIELLES
ロンウィー(Longwy)製陶の歴史は1798年にチャールズ・レニエによって、ムルト・エ・モーゼル地方のカルメル会修道院に工場を設立したのが始まりといわれています。まさにナポレオンの時代になります。ロンウィーはフランス、ロレーヌ地方の北にあるモゼル県のコミューンで、ベルギーとルクセングルク国境に隣接するフランス最東端の町です。
モデル名の Nielles は植物の名前で和名はムギセンノウ(麦仙翁)、ナデシコ科の植物でムギナデシコ(麦撫子)とも呼ばれています。もともとヨーロッパが原産で野畑によく見られる一年草で、春から夏にかけてピンク・紫・白色などの小ぶりな花を咲かせます。
本品は刻印より1900年前後の作陶のテールドフェール(半陶半磁)です。直径が30cmほどある大皿になります。お花のデザインはアールヌーボー様式、縁はスカラップ、そこには小さなブラウン色の小花がぐるっと縁どられています。またそれに加えて表面には7つの花のレリーフ装飾が彫られています。
生地に染み、貫入がございます。ヒビや欠けは見当たりません。
・France 1900年前後
・サイズ:直径30.5cmx高さ3.5cm
詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。