BOCH(ボッホあるいはボック、当店ではボッホと呼んでいます)は、1748年にフランソワ・ボッホ(1700-1754)が、3人の息子(ジャン=フランソワ、ドミニク、ピエール=ジョセフ)と共に、現在のフランス・ロレーヌ地方 オーダン・ル・ティッシュに製陶工場「Jean-François Boch et Frères」を創設。ルクセンブルクのロームから採れる安価な原料を仕入れ、一般公衆のためのシンプルな陶器品を生産しました。 その後ロレーヌがフランス領となったのを機に、1766年にフランスのファイアンス工場競争を逃れるため、当時オーストリア領であった、ルクセンブルク市郊外のセットフォンテーヌに新しい陶磁器工場設立。オーストリア・ハプスブルグ家の援助を受け「王室御用達」の窯としてロイヤルの称号 (王室の紋章を付すること) を許可されるまでに成長しました。

Villeroy & BOCH  Germany(1748年~)

1836年、同業者でありライバルでもあるボッホ家とビレロイ家が合併して「ビレロイ&ボッホ」となり、ドイツのメトラッハ(Mettlach)に本社を構えました。以後工業化を推進し、いち早く機械化と量産体制を構築し、マイセン、ロイヤルコペンハーゲンに並ぶ世界三大陶磁器メーカーの一つとなります。

19世紀最初のグローバル企業の1つを形成しました。何世紀にもわたって進化を遂げ、セラミック製の食器からバスルームの備品やタイルまで製品範囲を拡大してきました。2023年、同社は創立275周年を迎え、陶磁器における品質と革新の長年の伝統を刻みました。

1791年、ボッホより少し遅れてニコラ・ビレロイはドイツのザール河沿いの町、ヴァラーファンゲン(Wallerfangen)に陶器工場設立します。職人気質のボッホ家と経営に秀でたビレロイ家は最強のチームとなります。

BOCH Frères Belgium(1841-2009)

その後1841年にベルギー、ブリュッセルの南、ワロン、エノー州のラ・ルヴィエール(La Louvière)に、フランソワ・ボッホとその息子の子孫ジャン・フランソワ・ボッホ(1782-1858)たちによって設立されました。当初の社名は Keramis(ケラミス)と云います。1844年に BOCH Frères Keramis に社名を変更し、本格的にベルギーでの操業を開始します。1854年、創業者フランソワ・ボッホの死後、ファイアンス工場は息子のジャン・フランソワとドミニクとピエール・ジョセフに引き継がれます。その後19世紀後期より Boch Frères となり BOCH の刻印になります。ただしBKFの刻印1920年頃まで存在しているようです。1851年~1891年ま​​では Tournai の工場でも製造をしています。

1948年に再びブランド名を変更、 Boch Frères SA(Boch brothers plc)となります。その頃より会社はゆっくりと下降傾向に入っていきます。1985年、Boch Frères SA は会社が清算され組織は分割されます。

社名を残す、MRL Boch (マニュファクチュール・ロワイヤル・ラルビエール・ボッホ)は1988年に倒産。 1991年にオランダのマーストリヒトの Royal Sphinx の傘下に移り、その後1998年に Sphinx-Gustavberg に統合されます。 2009年 MRL Boch は破産となります。

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