ERCUIS Paris

エルキュイ・パリは1867年創業のフランスの高級銀器ブランド。 クラシックさと斬新なデザインで、当時の老舗店の中でも最も人気のあるブランドでした。

1867年に 司祭であったエイドリアン・セレステ・パイロンは、フランス北部オワーズ県にある小さな町エルキュイの地に工場を設立しました。当初は主に銀メッキとエナメルを塗られた金属の手作りの宗教的なオブジェクトの製造をしていました。

その後会社はレオン・デュランとマエスにより買収され、彼らの資本と食器や銀製品に特化したことにより大きな発展を遂げました。エルキュイは最高品質の銀とシルバープレート加工の製造メーカーとしてカトラリー、テーブルアクセサリー、個人向け装飾品、高級ホテル、 レストランなど様々な分野で取り入れられていきました。1880年にはパリに最初の店舗をオープン、その後地方や海外にも大幅に拡大しました。

製品にはブランドのシンボルともなったケンタウロスのマークとERCUIS、品質銀のグラム数(例えば「80」であれば80gの銀の含有量示し、各12本(1ダース)のスプーンとフォークをプレートする際に使用される銀含有量が80gであったことを示します。これは表面のメッキが剥がれる心配のない品質であることを示しています。

エルキューイの銀器の製作は、銀細工職人が手作業で行う工程が大変多く、1つのカトラリーを作るのに最低でも7つの作業工程があり、8時間以上の作業時間を必要とすると云われています。この作業工程は19世紀以来、引き継がれてきたエルキューイ社の伝統でもあります。

数ある銀器メーカーの中でも最も厚いシルバープレートを誇る品質は、あのクリストフルをも上回るといわれています。こういった頑固なまでの拘りが150年以上続くブランドの由縁ではないでしょうか。

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