J.B. CAPPELLEMANS AÎNÉ W.SMITH & CIE BRUXELLES ”FOUNTAIN”

Fountain(噴水)は William Smith & Co社の馴染みの深いの図案のひとつです。生い茂る木々と咲き誇る花々の庭園、中心にヴィクトリアンスタイルの噴水とジャグを頭に乗せた女性、杖を持った男性の姿が描かれており、栄華を示す英国の繁栄を想わせる図案となっています。

描かれている建物は恐らくイギリス統治時代のインド(1858-1947)、マドラス(現チェンナイ)、カルカッタ(現コルカタ)、ボンベイ(現ムンバイ)などの風景やお城が描かれています。

おそらくインドのさまざまな風景が描かれたシリーズで、絵柄に必ず柳の木があり「ウィローシリーズ」と呼ばれることもあります。

本品にはどこにも刻印はありませんが、前回のプレートと同じ J.B. CAPPELLEMANS AÎNÉ JEMAPPES と思います。19世紀の作陶でこの頃インドは英国の植民地としてイギリス領インド帝国と呼ばれた時代でした。

J.B. CAPPELLEMANS AÎNÉ JEMAPPES 製陶工場は、1838年に Jean-Baptiste Cappellemans(ジャン・バティスト・カペルマンス) によってフランス国境に近いベルギーの南西、ワロン地方エノー州の町 Jemappes(ジュマップ)にて創業されました。その後以前より親交のあったイギリスのウィリアム・スミスと1847年に正式に提携、「J.B. Cappellemans, W. Smith, E. Willems et Cie」の名で運営されています。

英国陶器のベルギーでの製造販売を開始しました。W.スミスがどちらかというと英国のペーストの処方と装飾的なモチーフを持ち込んだため、装飾と形に顕著な英国の影響がありました。1862年にはロンドンで開催された万国博覧会にも出展しました。1870年に経営危機に陥り、ブリュッセルの銀行家ジャック・カッセルによって陶器工場は買収されブリュッセル(ハレ)に移転、その後1894年に工場は閉鎖されました。

<William Smith&Co>

1825年頃から1855年までイギリス北東部 ヨークシャーのストックトン・オン・ティーズにあった陶器工場。転写印刷技術を駆使して多岐にわたる陶器を制作し、ベルギー、オランダ、ドイツなどの大きな市場も持っていました。新しいパターンを積極的に導入し、その多くにタイトルやパターン番号が付けられています。多くの作品はベルギーの JB Cappellemans Ainé / W. Smith & Cie. がベルギーで製造した。

かなり古い陶器で細かな染みや貫入があります。ヒビやかけ、クラックなどはありません。

・1847-1870’s Belgium

・サイズ:直径15cm×高さ2.9cm

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