Sévigné という名前のお皿。

セヴィニエというとパリ3区のセヴィニエ通りを思い浮かべます。カルナヴァレ歴史博物館のあるところです。

白磁の TERRE DE FER に深い緑色の濃淡で飾られた装飾のとても美しいお皿です。地の色は真っ白では無く淡いアイボリー色。表面には細かな貫入が見られます。シンボル化された植物(お花)は4枚ともデザインが異なります。

H.B. & Cie(Hautin Boulenger & Cie)の作陶になります。1920年には Manufacture de Montereau を買収し、Hippolyte Boulanger-Creil-Montereau となりました。ショワジー工場は 1934 年に閉鎖され、モントロー窯は 1955年に閉鎖されます。

セヴィニエ侯爵夫人(Sévigné 1626-1696年)はルイ14世の時代のフランスの貴族で、日本では『セヴィニエ夫人』の名で知られています。

25歳で夫を亡くした夫人は、多くの手紙を残しました。特に愛娘フランソワーズへ宛てて書き送った手紙や、友人とのやり取りで綴られた書簡などが、機知に富み17世紀の鮮やかな時代風景を綴った文章として、文学的な評価を受けるようになり、書簡作家として有名になりました。日本では1943年に『セヴィニェ夫人手紙抄』が岩波文庫より発刊されています。

・France 1900前後

・サイズ:直径23cmx高さ2.4cm

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