月桂樹のメダリオンに描かれたルイ16世の横顔と花と葉のガーランドで飾られたグリーン色のラヴィエ

北フランスの古窯、St.Amand et Hamage Nord の作陶です。

ルイ16世 (在位1774-1792) はブルボン朝第5代のフランス国王。ルイ15世の孫。王妃は神聖ローマ皇帝フランツ1世と皇后マリア・テレジアの娘マリー・アントワネット。 在位中の1789年にフランス革命が起こり、1792年に王権が停止し翌年処刑されてしまいました。

ルイ16世の時代はそれまで主流であったロココ様式から脱却した新古典主義が広まった時代でした。古代ギリシャやローマ美術の影響を受け、曲線は直線に置き換わり、左右対称を基本とした構成に女性的繊細さを併せた様式として流行しました。

本品もそういったルイ16世時代の様式をもとにデザインされています。モチーフはヴェルサイユ宮殿の庭に咲いたバラでしょうか。裏面の刻印のフォントは19世紀の終わりから1950年ごろまで使われていたもので、詳細な年代はわかりませんでした。本品は1900年代前後と思われます。貫入、染み、欠け、ヒビなどございます。表面の釉薬は光沢があります。在庫は2枚です。

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ルイ14世様式(在位1643〜1715年)・・・17世紀中頃〜18世紀初期、イタリアのバロック建築の影響を受けた様式で、太陽王と称されたルイ14世のもとでより豪華で重厚な装飾に発展しました。ベルサイユ宮殿がその最も代表的な建築物です。

バロック様式・・・16世紀から18世紀初頭にかけてヨーロッパに広まった装飾様式。複雑で豪華な装飾と曲線・楕円が多用されました。バチカンサンピエトロ大聖堂、イギリスのセント・ポール大聖堂、フランスのベルサイユ宮殿、ドイツのツヴィンガー宮殿などが代表的な建築物です。

ルイ15世様式(在位1715〜1774年)・・・18世紀初期〜中頃、大規模で重厚なバロック様式からの脱却、小規模で曲線を多用する繊細で優美、官能的な装飾が特徴。アカンサスの葉などが、モチーフとして多く用いられ、フランス語で岩(貝殻)を意味するロカイユからロココ様式とも呼ばれます。ヴェルサイユ宮殿のプティ・トリアノンの装飾、ドイツのサンスーシ宮殿などが代表的な建築物です。

ルイ16世様式(在位1774〜1792年)・・・18世紀後期、ロココ様式からの脱却、再び左右対称、直線が主流となり、古代ギリシア・ローマの影響を受けた古典主義の重厚さが特徴。そこに軽やかさと優美さが加わった新古典主義と呼ばれる様式が生まれました。この後ナポレオンの時代まで続く。パリの凱旋門、オデオン座、ルーヴル宮殿、ブルボン宮殿などが代表的な建築物です。

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・France 1900’s前後

・サイズ:縦14.7cmx横24.1cmx高さ2.4cm

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