青で装飾された ORPHANS、非常に珍しい、19世紀のソシエテ セラミック製トランスファー。この絵柄は Orphans と呼ばれるもので「孤児」という意味です。教会の前の花畑に立つ 若いカップルを描いた深い藍色の転写によるデザインです。たくさんの花輪とレース模様に囲まれ、牧歌的な村の教会の風景が描かれています。

ソシエテ・セラミックはオランダの東の街、マーストリヒトにありました。1863 年から 1958 年まで、さまざまなスタイルの装飾用陶器や食器を製造しました。殆どの作品はトランスファー(転写印刷)によって描かれていました。これは紙上のモノクロ印刷(彫刻された銅または鋼板から)をセラミック片に押し付けることによって転写する方法です。この作業はすべて職人による手作業で行われました。転写技術の向上により表現が不可能な美しく詳細で装飾的なアイテムの生産が可能になりました。本品はハンドル部分まで丁寧な転写が施されています。

ソシエテを始めとするマーストリヒトの他の製陶工場で生産されるデルフトウェア(青と白のデルフト ブルー)は、オランダの他の工場のデルフトウェアよりも濃い青色をしていると言われています。工場では1969年までデルフトウェアの生産を続けました。

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Société Céramique Maastricht 1863-1958

ソシエテ・セラミックは1863年にマースリヒトの製陶所として開窯しました。

元は1851年に起業家のウィナンド・ニコラス・クレルモンとチャールズ・チェイネイの二人によって設立された陶器会社が始まりでした。その後1859年にベルギー人エンジニアのギヨーム・ランバートに買収され、4年後に Société Céramique となりました。

Société Céramique は同じマーストリヒトの Petrus Regout、Royal Sphinx、Mosa といったオランダを代表する古窯のひとつです。
100年もの間多くの陶磁器を生産してきましたが、1958年マーストリヒトの競合企業同志であったスフィンクスと合併しその歴史に幕を閉じました。

本品は割れ、欠け、ヒビ、傷などはございません。経年変化による貫入が全体に美しく入っています。

・Holland 19世紀

・サイズ:口径 8.2cm(腹部分の直径9.9cm)x高さ11.8cm

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