イギリス摂政時代の婦人を描いた小さなポートレート。水彩で描かれています。

イギリス摂政時代というと一般的に1811年~1837年頃のことを言います。ジョージ3世からジョージ4世、ウィリアム4世が死去した1837年までが摂政時代と呼ばれています。そして次にはあの大女王となるヴィクトリアが即位し、63年続く繁栄を極めた大英帝国ヴィクトリア朝が始まります。

このポートレートのモデルとなった婦人が誰なのかは不明です。婦人は黒い衣装にレースキャップを被っています。一般庶民なのか貴族なのか、その衣装からしか判断できません。ポートレートが残っているくらいですからそれなりの地位の婦人と思うのですが。。。この婦人の身なりについて自分なりに色々調べてみました。

当時レースキャップは上流階級の女性は普段身に付けないようですし、黒い衣装は喪以外ではあまり着用しません。貴族でなければ一般庶民ですがそうでもないさそうな気がします。仮説ですが中産階級の地位の高いメイドの衣装が一番該当するような・・・。当時トップのメイド長は社会的地位もあり、黒い綿タフタやシルクのメイド服を着ていました。「Downton Abbey」は1900年前期のお話ですので、それより約100年前の時代背景になります。

こちらの絵はレースや顔の表情など繊細に描かれています。バックは深いグリーン色です。

フレームには黒檀の木が使われていて、上部に銅製のドングリのフィニアルが付いています。表面は真鍮製の楕円形の縁にガラスが付いています。背面部分は恐らく金物等、後世に修復加工されており、木製の黒い台紙が取り付けられています。これは取り外すことは出来ません。

・England 19世紀前期

・サイズ:縦16.8cmx横13.8cmx厚み1.3cm

詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。

ONLINESHOP

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