Earth Ware の大きなMugcup  Creil et Montereau

クレイユ&モントローの工場で19世紀から20世紀の初頭頃に製造されたマグカップ。装飾は興味深いもので、樹木が茂った枝振りに小さな花が風に吹かれて振り落ちるような景色を表現しています。ローズレッドで描かれたそれぞれの枝にはピーコックブルーの小さな実が付いていて可愛らしいアクセントになっています。樹木は歌舞伎の松のよう。19世紀にヨーロッパで盛んに作られた Japonism のようにも見えます。

口径が11.5cmと通常のティーカップより二回り程大きな存在感のあるカップです。フランスでよく見られる中くらいのカフェオレボウルといった大きさでしょうか。

カップの表面は波打って作られており、持ち手の部分にはクレイユモントローのオクトゴナルにも見られるパールドットのデザインが用いられ、細部まで凝った作りとなっています。

クレイユ-モントローはオワーズのセーヌエマルヌと、クレイユ県にあるモントローのコミューンの合併によって作られた製陶工場です。

Creil et Montereau はパリの北のクレイユと南のモントローが1840年に合併して出来ました。当時のフランスは18世紀の終わりにフランス革命が起こり、長く政権を掌握してきたブルボン王朝が衰退し、ナポレオンの時代となります。Creil et Montereau はちょうどそんな時代、フランス七月革命の後に誕生しました。

内部に多数の貫入、染みが見られます。大きな欠け等は見られません。

・France 1884-1920’s

・サイズ:直径11.5cmx高さ6.7cm

詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。

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Creil et Montereau