先日Peugeot G2をご紹介しましたが、本日はそれよりひとつ大きなG3をご紹介します。
Peugeot G3
今のプジョーはフランスの自動車メーカーとして有名ですが、 元々は1824年にプジョー兄弟 (Peugeot Frères )が父から引き継いだ製鋼所が始まりでした。当時は工具や刃物、スプリングといった鋼製部品や大工道具などを作っていたそうです。
現在のライオンのマークは1858年に商標登録されたもので、その頃よりコーヒーグラインダーやペッパーミルなどの製作も始まりました。プジョーが本格的に自動車の開発を始めたのは1880年代頃からと云われています。
プジョー社のコーヒーグラインダーは創業時の経緯からも鋼材(刃)に定評があり、今でもコーヒーのプロの人たちにとって、職人の手仕事でひとつひとつ制作された古いグラインダーは根強い人気があります。
その当時使われていたコーヒーグラインダーは、手入れさえすれば今でも現役で使うことが出来ます。
今回のGシリーズは1876年から1934年頃まで製造されていました。プジョーのコーヒーグラインダーでも初期のモデルになります。
数字の違いはサイズの違いで、G0が一番小さくG3が一番大きい物になります。本品はG3ですので一番大きなサイズということになります。”Peugeot G Series” は現地フランスでも人気が高く、状態の良いモノは中々手に入れることが出来ません。
ひととおり、レストアして内部の掃除、刃の洗浄まで済ませてあります。
試し挽きも行いましたがどれもとても良好な状態ですので、このまま使用して頂けると思います。 スチール部は磨けばもっときれいになると思いますが、できるだけ現状を残したいのでこの程度に留めてあります。
・France 1900年代前後
・サイズ:直径11.7x高さ23.5cm(ハンドルトップまで25.5cm)
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