AH&Cie Vのマークは、Adolphe Hache & cie Vierzonの略称。

ヴィエルゾン市(Vierzon)は パリの南、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏、シェール県の州のコミューンの名前で、19世紀~20世紀初めにかけて、あの有名なセーヴル焼(Sevres)と競いあう古い磁器製造の拠点のひとつでした。

アドルフ・ハッチ(Adolphe Hache) によって19世紀初頭には、ベルエアの工場を引き継ぎ、品質を向上させ、全盛期には千人もの労働者を雇用する大きな磁器工場がとなりました。

工場はその後1934年まで 100年以上続き、パリにて最高のテーブルウェアを提供し続けました。1867年には皇帝ナポレオンIII世の要請により宮廷のテーブルウェアを作陶するまでになりました。