一番初めのプジョー家の歴史は、1800年頃、祖父と父が水車を利用した、穀物工場、脱穀を行っていました。

プジョーは1805~1810年、フランス東部、ブルゴーニュのスイス国境に近いエリモンクールの町で、息子のジャン・ピエール・プジョー2世、ジャン・フレデリック・プジョー兄弟による家族経営の製鉄業としてスタートしました。1810年、彼らはプジョー・フレール・アイネス社を設立し、鉄鋼メーカーとなりました。

1824年、兄弟 (Peugeot Frères )は、父から引き継いだ隣町のモンベリアールにある製粉所を製鋼所として創業します。当時は工具や刃物、スプリングなどの鋼製部品を作っていたそうです。主な製品はのこぎりだったそうです。

1842年に台所で使うグラインダーを開発、コーヒー豆、塩、コショウ、砂糖といった食材、調味料を細かく挽くための必需品の発明により特許を取得しました。近郊で採れる木材と鋼を使ったコーヒーグラインダーやペッパーミルはこの時に生まれました。

初期ライオンマークは1847年に、モンベリアールの金細工師であるジュール・ブレイザーによってデザインされたものだそうです。その後現在の矢のライオンは1858年に登録商標されました。

1880年以降、より耐久性のある商業用グラインダーを製造するため、ヴァレンティニーに工場を建設、現在の世界最大のコーヒーグラインダーメーカーであるプジョー社の最初の大きな生産拠点となりました。

次のアルマン・プジョーの時代、1885年に庶民の移動手段として自転車を開発します。ペダルを踏み込んで進む方式のベロシペードを改良し、前輪にペダルとクランクを取り付け、現在では子供が乗る三輪車と同じ駆動方式を発明。1889年のパリ万国博覧会で展示し大好評を博します。

次にアルマン・プジョーは自動車の開発に乗り出します。

現在ではプジョーと言えば自動車が最も有名ですが、本格的に自動車の開発を始めたのは1889年からと云われています。 約4年で初期エンジンを作り上げたそうです。

元々製鋼所だったプジョーのコーヒーグラインダーは、当初より鋼材(刃)に定評がありました。職人によって一つひとつ磨かれた古いグラインダーは、今でもコーヒーのプロたちに根強い人気があります。 

当時作られたコーヒーグラインダーは、ちゃんと手入れすれば今でも現役で使うことが出来ます。写真のT型は MOULIN FIN とも云われ本体はブナ材、蓋部はウォールナットの木で作られています。1850年~1930年まで製造されていました。

0

・Peugeot 木製置型T型 Valentigney Doubs  1842~1936’s

・Peugeot 木製置型T型 MOULIN FIN 1850-1930’s

・Peugeot Gシリーズ 1876-1936’s

・Peugeot et Cie 木製置型(大)象のマーク A CONSOLE 1894-1915’s 1910-1938’s

・Peugeot LE RIC 初期モデルは1936年~1939年の4年間のみ製造 1950年に復刻

・Peugeot Peuginox 1940-60’s

・Peugeot 木製置型EX型 スチール製ドーム型 1947-1960’s

・Peugeot GI プジョー社創業100周年記念に2年間ノミ製造 1950-52’s

・Peugeot DIABOLO 1952-56’s

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です