デルフトタイルは16世紀頃、オランダ、デルフトの地で生まれました。元はペルシャなどイスラムの文化と技術に影響を受けて発展しました。その後17世紀になるとオランダらしいシンプルで牧歌的なデザインが主流になり、主に建物の床や壁などの装飾に取り入れられるようになります。「デルフトブルー」と云う言葉はこの頃から始まっています。デルフトタイルはフェルメールなどの著名なオランダ人画家の背景にもよく見ることができます。フェルメールの有名な絵、「牛乳を注ぐ女」の片隅にもデルフトタイルが見えていますね。製造年はタイルのサイズ、厚み、デザインなどによりある程度判断できます。
■デルフトタイル 飛び跳ねる犬
5インチ角x厚み0.3インチ(130x130x8ミリ) ジャンプ動物+コーナーモチーフはクモ 1850-90年
■デルフトタイル 家族(母と娘) 5インチ角x厚み0.4インチ(130x130x11ミリ)+コーナーモチーフはクモ 1680年頃