モシュリンヌ(Mauchline)はイギリス、スコットランド南西部、グラスゴーの南の街の地名。 その地で、ヨーロッパ各地から注文を受けて作られた木工細工の工藝品です。
1860年の頃から1930年代頃まで製造され、 材料は硬いオリーブの木が使われています。
蓋の上にはすみれの花や、草木、鳥、各地の風景など様々なモチーフが描かれ、 当時主にフランスやスイスの観光地のお土産用として輸出されていました。
上質な物は嵌め木(象嵌)細工が施され様々なモチーフが描かれていました。
こちらは蓋部分にその嵌め木細工が施されたツバメの絵柄のモシュリンヌで、”NICE” “SOUVENIR” と書かれています。ツバメ柄の象嵌物はヨーロッパでも人気が高く、中々見つけることが出来ません。
こちらは時計の収納箱で、蓋をスライドさせて立ち上げると懐中時計が納まる仕組みになっています。自宅で使われていたのか、旅のお供に使われていたのか・・・
・England 1900年代前後
・サイズ:縦7.3cmx横6.1cmx奥行2.2cm