古い映画を観ていると、その頃のインテリアや食器が映り込んでいてとても興味深いです。高貴な家庭とかではなく、むしろ田舎の農家や普通のお家とかのテーブルに置かれている調度品や、壁にかかっている装飾品たち。欠けてしまったりヒビが入ってしまったお皿や、表面の釉薬から染みが貫入してしまったカップとか。この仕事を始める前はまったく関心なかったところに、眼がいってしまう自分がおもしろいです。

むかし学生の時『ミツバチのささやき』という映画を観ました。ビクトル・エリセ監督の映画です。この二つのカップを見ていてなぜかこの映画を想い出しました。1940年頃のスペイン内戦時の田舎の村を舞台にした、小さな姉妹から見た世界を描いたお話です。

ボルドー色にピンク色のお花、とても素朴な絵柄。縁周りには僅かな金彩が残っています。状態はぜんぜんよくありませんが、店主とてもお気に入りのカップです。

フランス、GIEN の1900年前後のものです。当時のオールドジアンらしい一品だと思います。

・France 1886-1938(刻印)

・サイズ:口径6.5cmx高さ7cm

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