100%フランス製のシンプルな白い磁器、テーブル用から調理用まで磁器ならではの丈夫で美しい食器を200年以上作り続けています。

1818年、スイス人兄弟ジャン・ルイ・リチャードとチャールズ・ピリヴィッツは、パリの南、ブールジュに近いサンセール地域の小さな町フォエシーのレンガ工場を購入し、そこに磁器工場を作りました。ピリヴィッツはいち早くアメリカ大陸に進出を試みます。1823年、彼はニューヨークで初の金メダルを獲得、1847にはパリ10区東駅近くに店を構えましました。

1870年にピリヴィッツは、当時の最先端技術であった蒸気エンジンを取り入れ効率化を計ります。新しい技術を採用し続け、木材から石炭、ガス燃料へと近代化します。工場の生産力は大幅に向上しフランス陶磁器産業の一端を担うまでに成長、新世紀においてアメリカ進出にも成功します。1878年と1889年のパリ万博ではともに金賞を受賞し、内外ともに認められる磁器メーカーとなりました。

1872年、創業者のチャールズが亡くなり、20世紀に入るとドイツ磁器との激しい競争になり、1914年には第一次世界大戦、1939年には第二次世界大戦が勃発、会社は部分的に操業を停止、戦後の1946年にピリヴィッツ家は破産を宣告、すべての事業から手を引くことになります。ピリヴィッツ家のクライアントであった A.Simon氏がゼネラルマネージャーとなり、事業を継承することとなります。スイスの有名な磁器工場、ランゲンタール磁器工場での生産協力などを得ながら、1988年にはスイス有数の高級サニタリーメーカー、ラウフェン社と業務提携。現在まで200年以上の長きに渡り100%フランス製磁器の地位を維持しています。