
Julien Damoy(ジュリアン・ダモワ)はフランスの古い食料品店(ミニマーケット)です。

創業者 Jean-Baptiste Julien Damoy(ジャン・バティスト・ジュリアン・ダモワ)は、1844年にパリのレ・アル、Sébastopol(セバストポール)通りに食料品店を開業しました。現在のポンピドーセンターのすぐ傍です。
20世紀初頭には自社工場や倉庫、ぶどう畑を所有し、”Julien Damoy” ブランドとして、チョコレートやコーヒー、チーズ、ワインなど様々な製品を製造・販売していました。ほぼ同じ時期に Pelix Potin も開業しています。
その後、彼はワインと一般食料品の事業をフランス全土に拡大、数多くの支店や今でいうコンビニのブランドとして全国展開していきました。ジュリアン・ダモワは1970年頃まで存在していたようです。
本品は当時のコンフィチュールポット(ジャム瓶)で、自家製のジャムをこのポットに詰めて販売していました。
作陶はフランス東部の古窯、ヴァドンヴィレー窯。本来コンフィチュールポットの窯元としてはリュネヴィル窯が有名ですが、本品にはバドンヴィレーの刻印が入っています。これはバドンヴィレー窯のオーナーであるフェナル家が、1921年にリュネヴィル窯の経営権を購入したことにより、その後1922年から1923年のリュネビルの刻印はバドンヴィレーの刻印に変わったり、リュネビルとバドンヴィレーのダブルネームになったりしています。
表面の表題部分の周りを飾るブルーの色合いの草花はとても美しいデザインになっています。
表題の部分には、Confitures Surfines Julien Damoy Maison Principale 31 a 35 Boulevard Sebastopol PARIS Nombreuses Succursales Paris Banlieue Province
『極上のジャム ジュリアン・ダモワ 本社 パリ セバストポール大通り31番地から35番地 多くの支店がパリなど大都市郊外にあります』と書かれています。
“Julien Damoy” のコンフィチュールポットは残存数が少なく大変レアなアイテムになります。フランス本国でも状態の良いものはなかなか出回らず、市場価格は “FELIX POTIN” をはるかに上回っています。このポットは当店もずっとほしいアイテムのひとつでした。
上部縁部分に大きな欠けがあります。底の縁にも小さな欠けがあります。詳細はお写真にてご確認ください。
・France 1923’s
・サイズ:直径9cmx高さ13.3cm
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