J.B. CAPPELLEMANS AÎNÉ W.SMITH & CIE BRUXELLES ”FOUNTAIN”
裏面には JB Cappellemans Aine、W Smith & Cie Bruxelles と刻印があります。この刻印は1847年から1870年のもので、この頃インドは英国の植民地としてイギリス領インド帝国と呼ばれた時代でした。
おそらくインドのさまざまな風景が描かれたシリーズで、絵柄に必ず柳の木があり「ウィローシリーズ」と呼ばれることもあります。
Fountain(噴水)は William Smith & Co社の馴染みの深いの図案のひとつです。生い茂る木々と咲き誇る花々の庭園、中心にヴィクトリアンスタイルの噴水とジャグを頭に乗せた女性、杖を持った男性の姿が描かれており、栄華を示す英国の繁栄を想わせる図案となっています。
ジュマップ製陶工場は、1837年ベルギーの南、フランス国境に近いワロン地方ジュマップに設立されました。その後1847年に工場は実業家ジャン・バティスト・カペルマンス(Jean-Baptiste Cappellemans)によって買い取られ、カペルマンス製陶工場となります。
新会社には英国の陶器メーカー、ウィリアム・スミスが莫大な資本を提供しました。工場は当初はジュマップに所在していましたが、後にブリュッセル郊外のハレに移転します。カペルマンス製陶工場は僅か57年間の操業で1894年に閉鎖されました。当時勢いのあったラ・ルヴィエールとの競争に敗れたためと言われています。
かなり古い陶器なので染みや貫入があります。側面には3ヶ所のクラックが入っています。完全に割れてしまう可能性は無いと思います。
・1847-1870’s Belgium
・サイズ:直径14.2cm×高さ3.2cm
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