マーストリヒトの古窯、Societe Ceramique の古いショコラ(マグ)カップです。
カップは経年変化で色褪せたアイボリー地に藍色で2輪のお花が描かれています。
恐らくヨーロッパの野ばら(Rosa canina)と呼ばれるお花でしょうか。ヨーロッパでは普通に見かける白やピンクの小さく素朴なバラ。
長い年月によってできた美しい貫入が美しい大きめのカップです。ソーサーはありません。
本品には底面に “ETRURIA” という刻印があります。
エトルリアは、紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろにイタリア半島中部にあった都市国家群です。またエトルリア王国は、19世紀初頭にたった6年間イタリアに存在した国家でした。その建国と滅亡の経緯からナポレオンによるフランス帝国の衛星国家であり、フランスがトスカーナ公国(現イタリア)を間接支配のための傀儡国家でした。
エトルリアには古くからローマ・エトルリア文明、エトルリア美術というものがあり、彫像や絵画が残っています。ただ、本品が何を題材にしているのかは不明です。
・Holland 1863 – 1955’s
・サイズ:口径9.5cmx高さ9cm
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