Sarreguemines Carmen のラヴィエ(トンボ)

『カルメン』(Carmen)は、ジョルジュ・ビゼーが作曲したフランス語のオペラで有名です。1875年にパリのオペラ=コミック座で初演されました。

カルメンの原作は19世紀のフランスの作家プロスペル・メリメが、1845年に発表した中編小説のヒロインの名前でした。スペインが舞台のお話ですが、カルメンはジプシーの女(ボヘミア人)だったそうで、スペイン風というよりボヘミアン風?な感じで描かれているのでしょうか。サルグミンヌの作陶品としては少し異質な感じがします。

U&C 時代の Sarreguemines 窯で1900年頃の作陶と思われます。Carmen のシリーズには単色で作られたものと多色の物があります。本品は多色の方。また絵柄も様々で蜂、蝶、トンボ、そして花や樹木が描かれています。本品はトンボです。

植物の特徴をより写実的に描いて細部までとても精密に描かれています。植物や昆虫の造形の美しさが多色をもってより生き生きと描かれています。

色合いも茶系色をベースに経年変化による貫入で美しいアイボリーに変化しています。縁部分に1ヶ所欠けがあります。染みなどもありますので詳細は写真でご確認ください。

・France 1900’s

・サイズ:縦13.7cmx横24.5cmx高さ3.4cm

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