LONGCHAMP(ロンシャン) はフランス東部のブルゴーニュ地方のディジョンの東にある小さな村で、薪を供給するための森林と、古い粘土湿地のある採石場を併せ持つ陶芸に理想的な場所でした。

元々ロンシャン村は陶芸家とブルゴーニュ公国の保護のもと、16世紀頃から陶器の製造が行われていました。当時はフランス王国に対するブルゴーニュ公国の覇権を示すための憲章タイル等を製造していたそうです。

何世紀にも渡りタイルと陶器の製造が行われてきたロンシャン窯は、1832年にクロード・ファル・マティロンによって Manufacture de LONGCHAMP が設立。その後1867年、ロベール・シャルボニエによってファイアンス工場を Faïenceries et tuileries de Longchamp を設立されます。ロベールはイギリスの美しい作品を見て、高級食器の生産を始めます。そして1878年パリ万国博覧会でメダルを受賞。

 1964年当時、従業員数は230名、年間400万個を生産し、主にデパート(サマリテーヌ、ギャラリーラファイエット、ボン・マルシェなど)で販売されていました。1990年にビレロイ&ボッホに買収され、2009年にその幕を閉じました。

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