3客あったバスク柄のボウルのうち、1客だけが縁部分に欠けがあり kintugi で修理してみました。あまり上手ではありませんがいかがでしょうか?

バスク柄はフランスの色んな古窯でボウルやお皿などが作られています。本品には刻印はありませんが、フランスのバドンヴィエ窯で1900年代前期に製造されたものになります。少しブルーがかったホワイトアイボリー地に、伝統的な赤と濃いブルー色の格子柄のデザインがきれいに描かれています。地に貫入や染みがありますが状態は良好と思います。

バスク地方はフランス南西部とスペイン北東部の国境にまたがる地域でフランス領バスクとスペイン領バスクがあります。

フランス領バスクのバイヨンヌ旧市街からアイノア村周辺には、13世紀に建設された古い木造家屋「カセリオ」が現存しています。その建物の伝統的なデザインはバスクデザインと呼ばれ、古くからフランスの陶器やテキスタイルなどに取り入れられていました。

特徴的な茶と藍色の格子模様はバスクカラーとも呼ばれ、この地方の伝統工芸になっています。

またスペイン領バスクは、ピカソの「ゲルニカ」で有名な町があります。

1937年、バスクの町はスペイン軍政府に対し、バスク民族の独立自治を訴えていました。それに対し独裁政権を敷いていたフランコ将軍は、ドイツナチス軍と協力し、ドイツ空軍コンドル部隊を使ってゲルニカ市民に無差別爆撃を行いました。バスクの都市ゲルニカは完全に破壊されました。

それを知ったピカソは直ちにスペイン、ドイツ政権に抗議、ゲルニカの制作に取り掛かりました。作品は1937年のパリ万博で展示されました。

・France 1900’s前期

・サイズ:直径13cm×高さ8cm

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