サキソニー柄のミルクピッチャーとジャグ
サキソニー柄と言えば、デンマークのロイヤルコペンハーゲンの『ブルーフルーテッドシリーズ』が有名ですが、これは元々ロイヤルコペンハーゲンが、1775年創業当初より採用し続けている最も古いパターンのひとつだからです。
ヨーロッパではこのデザインのことをよく COPENHAGUE(コペンハーグ)と呼びます。デザイン自体は古い中国から伝来したものと云われています。それ以来、今日まで多くのヨーロッパの陶器メーカーがこの美しいデザインを採用しています。
本品はフランスの古窯、サルグミンヌ窯のもので、刻印(2種類ありますがどちらも同年代)から19世紀後期の作陶と思われます。
大きな方2つがジャグで、小さな方2つをピッチャーと呼び分けしています。ジャグは下部が丸く膨らんだ大きなくちばしタイプ、ピッチャーは全体的に丸みを帯びたひよこのくちばしほどの注ぎ口です。どちらもチャーミングなフォルムをしています。
サキソニーはSaxony(Sax)、ドイツのザクセン地方の地名で、昔その地で染められた染料の青をサックスブルー(サクソンの青)といったのが語源だそうです。フルーテッドは「縦縞の貝殻」とか「花麦藁」を意味します。
このシリーズで特筆すべきは、なんと言ってもこのリブ状のフルーテッドの美しさです。手指が滑らないための工夫とも言われています。100年以上むかしの青色、ノスタルジックなデザインも素敵ですね。
状態は比較的良好ですが、一番小さなミルクピッチャーは年季が入っていて、染みや貫入が他の物より多くみられます。でも一番のお気に入りです。
詳細はONLINESHOPのお写真でご確認ください。
・France 1845-1900’s
・サイズ
ミルクピッチャー小:直径5.3cmx高さ5.2cm
ミルクピッチャー中:直径8.1cmx高さ8cm
ミルクジャグ中:直径10.3cmx高さ11cm
ミルクジャグ大:直径11.3cmx高さ14.2cm
ONLINESHOP
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