
暑い日が続きます。成蹊のけやき通りでもとうとう蝉が鳴き始めました。
夏らしい “BIOT” の気泡グラスを入手しました。
BIOT はニースに近い南仏コートダジュールのガラス工芸の街で、ペイネやレジェなどの芸術家が定住したことから芸術の街とも呼ばれています。
プロヴァンスの手吹きガラスの伝統は、何千年も前の古代ローマ時代のさかのぼります。職人は広く地域全体に散在していましたが、今ではニースとカンヌの間、フレンチリビエラの中心部にあるヴィオひとつだけが「リビエラで作られたヴィオ」の伝統を守り続けています。
1956年、ラ・ヴェレリー・ド・ビオがバブルガラスを作り出し、バブルガラスの品質と特徴を守るため、現在でもひとつひとつ職人の手吹きによる製法で作り続けています。
ヴィオ・グラスの美しさはその泡の中に存在し、その伝統と技術が吹き込まれています。
本品は透明ガラスをベースに様々な泡が混在しています。吹きガラス特有の気泡が多く入り、手吹きならではの様々な気泡の形ができています。職人が制作する際にできる何層ものガラスの筋や、底面のガラス切断の痕などが見られ、作り手の温もりが伝わるグラスになっています。
・France 1900年後期
・サイズ:口径9.1cmx高さ16.8cm
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