1900年前期の筆置き付きインク壺です。
素材は恐らくピューターか真鍮か銅製で表面にはシルバープレートが施されていました。現在はかなり剥げ落ちています。蓋の真ん中にはナザレの聖ヨセフと、赤ちゃんのイエスの宗教的なシーンが描かれています。聖ヨセフは新約聖書に登場するマリアの夫で、イエスの養父だったといわれています。
本品はインク壺と筆置きが一体となったもので、インク壺部分にはオリジナルのガラス製インサートが付属しています。全面にはかなり細かな装飾がレリーフされています。筆置き部分には花のモチーフ、インク壺周りには草木のアカンサス模様が施されています。真ん中辺りに1ミリ程度の小さな2つの穴があります。
本体の背面には “ORFEAR 588 MADE IN FRANCE ・SR” と刻印があります。オリジナルのガラス製インサートが残っており、底面に “ORFEAR PARIS” の刻印が残っています。ORFEAR PARIS は真鍮や銅、金メッキ、鋳物製品を製造していたフランスの会社のようです。年代などについての詳細はわかりませんでした。
・France 1930’s
・サイズ:横幅24.6cm×奥行10.8cm×高さ:3.3cm
詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。
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