円柱型付け襟用ケースです。
中世(18世紀以前)の時代、ヨーロッパの衣装に襟というものはまだありませんでした。17世紀のフランス ルイ王朝の時代に貴族たちが宮廷に出かける時、falling band collar という首から肩や胸のあたりに大きめの装飾布を着けるようになったのが起源のようです。しかしこれは現代の襟の形状ではなく、赤ちゃんのよだれかけのようなものだったようです。
19世紀前後になると、detachable collar(デタッチャブル・カラー)という現代式の襟で、取り外し可能な「付け襟」が使われるようになったそうです。付け襟は紳士淑女の大切な装飾品のひとつとして大切に扱われていました。
本品は焦げ茶色の革製でとてもクラシックなデザイン。厚み2~3mm程のしっかりした革製で型もしっかりしています。幅1.5cmの革ひもが付いており、蓋が開かないように締められるようになっています。
革紐にも厚みのあるものが使われていますが、折れる部分は経年の使用で草臥れています。留め金具にも革が巻かれていたようですがだいぶ剥がれてしまっています。もちろん使用出来ないような状態ではありません。革の表面には経年使用による小さな傷があります。
革の結合部に使われているコーナー部のステッチがアクセントデザインになってとても素敵です。
今は付け襟を収納する場面は少なくなりましたが、装飾品や飾り、コサージュなどを入れて置いたり、ちょっとした備品入れにいかがでしょうか。見た目も素敵なのでそのまま飾りやディスプレイにも使えそうです。
・France 1950’s
・サイズ:直径17.5cmx高さ7.5cm
詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。
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