こちらは1920年頃の古い水彩絵具とそれを納める木箱にスチールの筒形筆入れのセットになります。全12色で中にはまだ顔料が残っているものもあります。

ボトルの種類は3種類あって、ひとつは、ブルジョワ・アイネ・パリ(Bourgeois Ainé París)ひし形にBがトレードマーク。もう一つはパイヤール社(PAILLARD)製。もうひとつはLe franc Parisです。

1867年にFrançois Alexandre Joseph Bourgeois によって登録された商標

創業者のフランソワ・アレクサンドル・ジョセフ・ブルジョワは、1867年、パリににBourgeois Ainé París社を設立。アリザリンを抽出してアリザリンラッカーを開発する手段を発見、その後、モントルイユ・スーボワに工場を建設、一般大衆や子供にも安全な絵具(画材)を生み出しました。

1965年、それまで競合他社で油絵の具を開発し続けていたルフラン社(Le franc)と合併、ブルジョア家とルフラン家はお互いを補完しあいながら共に歩み始めます。合併後社名はルフラン・ブルジョワ社(Lefranc Bourgeois)となり、現在も工場と本社はル・マンで創業しています。

また、PAILLARD社は1788年にパリの画材店として創業。その後第一次世界大戦の終わりからは主に、J.M.Pのブランドで万年筆の製造販売を行っていました。万年筆の製造は1960年に中止されましたが、同社は筆記具市場での活動を継続しました。古くから文房具やキャビネットなど書斎の事務用品や画材などを販売している歴史あるフランスの会社です。

ブルジョワ・アイネ社のボトルには、COULEUR SUPERFINE POUR LA GOUACHE(ガッシュのスーパーファインカラー)とあります。ガッシュは不透明な水彩絵具の一種で、顔料をアラビアゴムの水溶液で練ったものだそうです。

・France 1920年代

・木箱のサイズ:縦18cmx横35cmx高さ9.8cm

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