久しぶりにプジョー木製T型コーヒーグラインダーのご紹介です。T型はプジョーの代表的なモデルの一つで、素材はブナの木が使われています。上部は通常蓋付きのタイプが多く、真鍮製のオープンタイプのT型はあまり見られません。

プジョーはフランスの自動車メーカーとして有名ですが、 元々は1824年にプジョー兄弟 (Peugeot Frères )が父から引き継いだ製鋼所が始まりでした。当時は工具や刃物、スプリングといった鋼製部品や大工道具などを作っていたそうです。

トレードマークのライオンは1858年に商標登録されたもので、その頃よりコーヒーグラインダーやペッパーミルなどの製作も始まりました。プジョーが本格的に自動車の開発を始めたのは1880年代頃からと云われています。

プジョー社のコーヒーグラインダーは元々が製鋼所と云うこともあり鋼材(刃)に定評があり、職人の手仕事でひとつひとつ作られた古いグラインダーは、今でもコーヒーのプロに根強い人気があります。
その当時のコーヒーグラインダーは手入れさえすれば今でも現役で使うことが出来ます。

ラベルに刻印されている Valentigney Doubs は1936年までプジョーの工場があった場所です。ヴァランティニーはフランス東部のブルゴーニュフランシュコンテ地域にあるドゥー県のコミューンで、プジョーが操業を始めた場所でもあります。

ひととおり、レストアして内部の掃除、刃の洗浄まで済ませてあります。
試し挽きも行いましたが、とても良好な状態ですのでこのまま使用して頂けると思います。 スチールや真鍮部は磨けばもっときれいになると思いますが、できるだけ現状を残したいのでこの程度に留めてあります。

・France 1910~1936年

・サイズ:縦16.5x横16.5cmx高さ14.5cm(ハンドルまで高さ29cm)

詳細写真はONLINESHOPにてご確認ください。

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