ベルギーで作られた古いボウルのご紹介です。Boch Frere Keramis(BFK)時代の古いボウル。小ぶりなサイズで、ピンクとブルーの小花がガーランド模様のように縁周りに描かれています。真ん中にあるシンボリックな文様は、フルール・ド・リス(fleur-de-lis)のように見えます。縁周りの金彩や黒い小さなドット模様など、様々な装飾がされていてとてもおもしろい。

BOCHは、1748年にフランソワ・ボッホが現在のフランス・ロレーヌ地方に製陶工場を作り、ルクセンブルクのロームから採れる安価な原料で、一般公衆のためのシンプルな陶器を製造することから始まりました。 その後18世紀後半、フランスのファイアンス工場同士の競争が始まり、それを逃れてルクセンブルクに工場を設立。オーストリア・ハプスブルグ家の援助を受け「王室御用達」の窯としてロイヤルの称号 (王室の紋章を付すること) を許可されるまでに成長します。

 BFK は1841年にベルギー、ラ・ルヴィエールの地にボッホ家によって設立されました。当初の社名はその町の名前を取り、Keramis(ケラミス)と呼ばれていました。その後19世紀後半より Boch Frere Keramis(BFK) となり 「BOCH Frere」の刻印になります。

Cの裏面にわずかに残る刻印は、まさに「BFK」のもので BOCH が1880年~1920年の間に使っていたものですので、100年以上前に製造されたものになります。

BOCH と云えばランブイエやアルジャンテュイユなど、1960年代のデザインの物が有名で、日本にもたくさんのファンを持っています。同じBOCHでも古い物はだいぶイメージが違っていますね。BFK時代の物は特に古いせいもありますが陶器の色味や艶感もずいぶん違います。

・Belgium 1900年前後

・サイズ:口径9cm×高さ5.6cm

※詳細写真はONLINESHOPをご覧ください。

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