Creil et Montereau Crêtes Roses シリーズの独特のえんじ色の縁柄のプレート 

Crêtes Roses は、「クレタの薔薇」という意味でしょうか?  クレタ島はギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島ですが、今から4000年くらい前にはヨーロッパで最も古い時代に繁栄した文明国家で、古代エジプトとも交易があったそうです。ミノア文明(クレタ文明)によって栄えたその島には、クノッソスという名の宮殿があり、ミノア文明での、儀式や政治の中心であったと考えられています。そしてそこには「世界最古のバラの絵」と云われる壁画が残されていたそうです。

本品はそんな名前のついたお皿です。このシリーズは色と縁柄は同じデザインで、プレートの中心に無地だったり絵や花が描かれたものもあります。本品は「T.P」のイニシャル入り。また当時は TERRE DE FER といって、1800年代後期の半磁器製。陶土と石の両方を原料に使い釉薬を掛けて高温で焼いたもので、陶器の柔らかい温かみと磁器の強さをあわせ持つ、陶器と磁器の中間的な性質をもった焼き物です。

裏面の刻印は B&Cie のみ、どこにも Creil et Montereau の文字はありません。B&Cie(Barluet et Cie)は1876年にアンリ・フェリックス・アナトール・バリュエ(Henri Félix Anatole Barluet)が1884年に亡くなるまでのバリュエ本人の名を冠した刻印。「Société de la manufacture de Creil et Montereau」のディレクター時代のもので、れっきとした19世紀のクレイユ&モントローの作陶です。

・France 1876-1884年

・サイズ:直径22.7cmx高さ2.7cm

詳細写真はそれぞれ ONLINSHOP に掲載致しましたので、そちらよりご確認ください。

・ONLINESHOP

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