フランス北部の古窯、サンタマンの古い大きなボウル。えんじ色の3本のラインが、その古めかしさを醸し出し、とても趣があります。口径が15cmほどあり当時は食事の時、色々な使い方をされていたのではないかと思います。

Saint-Amand はニコラス・デスムーティエ(Nicolas Desmoutiers) が、サン・アマン(サンタマンと呼ばれることもある)に1705年に最初の製陶工場を設立。その後トゥルネー出身のベルギー人、ピエール・ジョゼフ・ファウケスよって、サンタマン・レゾーに2番目の陶器工場が設立されました。その後18世紀の後半までサンタマンでの陶器産業は発展していきますが、フランス革命により生産に終止符が打たれます。後、1810年に工場は再開、サンタマン・レゾーに大きな工場を設立します。 1896年にはヴァンディニー・アマージュに工場が開設され、もっとも有名な「Saint Amand et Hamage Nord」の刻印が登録されます。

1908年にCeranordが設立され、バックスタンプも有名な白鳥がモチーフとなります。1944年に「Les Manufacture de Faïence du Moulin des Loups」に社名を変更。Moulin des Loupsの前身の会社ともいえます。その後度々社名を変更しながら、1952年、「Saint Amand et Hamage Nord」は閉鎖され、「Ceranord」も1962年、Saint-Amand で最後に閉鎖されました。

・France  1896 – 1952

・サイズ:口径15.5×高さ9.5cm

・SOLD (記事を書いている途中で売れてしまいました、申し訳ありません)

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