クマのマークが付いていたらそれは買付けに値するもの、という不思議な決まりがありまして(他にも猫のマーク、犬のマークの決まりもあります)、今回のカフェオレボウルも裏面のクマのマークが決め手となった一品です。

Saint Ghislain(サンギスラン)はベルギーエノー州、フランス国境に隣接する地にあります。陶器工場は1892年にサンギスランのrue du portにフランソワ、アントワーヌデュボア、エミールロンバートによって設立されました。

1906年に社名が変更され、「S.A.Faïence riede Saint Ghislain」となり、工場のスタッフは1896年の23人から1906年の206人になり大きく繁栄しました。

第二次世界大戦後は、商品の販売に苦慮し、新しい投資とツールの近代化にもかかわらず、工場は1963年に閉鎖となりました。

マークは年代によりいくつかのデザインがありますが、クマが盾を持ち、盾には「Saint-Ghislain-Belgique」と刻印されています。

ボウルは口径が手のひらを広げた位ある大きなもので、高台も大きく広めに作られています。高台の高さは低めで、全体的に安定感のあるボウルです。日本のお椀にも似た大きさですが、腰に当たる部分は張らず滑らかに高台に続き、高台の縁も反っているので、やはりお椀よりカフェオレボウルを連想させる形です。当時はこういった大きめのボウルが、食事の時に多用されていました。

・Belgium 1920-1930年

・サイズ:口径15.5×高さ9.3cm

高台内に欠けと、口に染みが見られます。詳細は写真でご確認ください。

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