オランダマダムからの届きもの2つ目。

イギリスJohnson Brothers社の大きなオーバルプレートです。

今回のプレートの窯元 Johnson Brothers は、1883年に創業された長い歴史を持つイギリスの陶磁器製造会社です。

当初はホワイトグラナイトと呼ばれる陶器を生産しており、半磁器を多く生産していました。多くの初期の作品にSEMIPORCELAIN との記載があります。その後、アメリカでトランスファー(転写技術)とフローブルーと云われる青色が意図的にぼやける技法(釉薬中に窯に石灰またはアンモニアを加えることによって達成される効果)が人気を博し、 1970年にはエリザベス2世女王と女王の母の両方の権威ある王室御用達を獲得しましたが、1968年に Wedgwoodグループに参加後、2003年にイギリス国内での生産を中国へ移し、ついに2015年には Johnson Brothers の全ての生産が中止となりました。

こちらのプレートは「ROSEDAWN」というモデル。1920年代に、「Dawn」と呼ばれる新しい色の粘土が発見、導入され、灰色、バラ、緑、金という構成で提供されていました。 その中の一つのROSE色が今回のプレートになります。リムは滑らかな4つのスカラップのクラシカルなデザイン。現代に受け継がれるそのデザインに、スモーキーなROSEのしっとりとした華やかさのあるプレートだと思います。

・England 1927年~1970年代

・サイズ:36cm×28cm×高さ3.5cm

・リム裏面に6mm×5mmと長さ2mmの欠けと染みが見られます。

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