Peugeot G1
前回、Peugeot G2、G3をご紹介しましたが、本日はそれよりワンサイズ小さいG1を入手しましたのでご紹介いたします。
今のプジョーはフランスの自動車メーカーとして有名ですが、 元々は1824年にプジョー兄弟 (Peugeot Frères )が父から引き継いだ製鋼所が始まりでした。当時は工具や刃物、スプリングといった鋼製部品や大工道具などを作っていたそうです。
トレードマークのライオンは1858年に商標登録されたもので、その頃よりコーヒーグラインダーやペッパーミルなどの製作も始まりました。プジョーが本格的に自動車の開発を始めたのは1880年代頃からと云われています。
プジョー社のコーヒーグラインダーは元々が製鋼所と云うこともあり、良質な鋼材(刃)とひとつひとつ職人の手仕事で作られたグラインダーは 、現在でもコーヒーのプロに根強い人気があります。
今回のGシリーズは19世紀後半から20世紀前半頃まで製造されていたもので、プジョーのコーヒーグラインダーでも初期のモデルになります。
100年も前に使われていたコーヒーグラインダーですが、手入れさえすれば今でも現役で使うことが出来ます。
数字の違いはサイズの違いで、G0が一番小さくG3が一番大きい物になります (G4というのもあるそうですが私はお目にかかったことがありません) G1は2~4杯分の豆を挽くことが出来ます。”Peugeot G Series” は現地フランスでも人気が高く、状態の良いモノは中々手に入れることが出来ません。
今回、かなり手が掛かりましたがようやくレストア完了しました。内部の掃除、刃の洗浄、ビスの調整、注油、木部のワックス掛けまで済ませてあります。
試し挽きも行いましたが良好な状態ですので、このまま使用して頂けると思います。 本体スチール部は磨けばもっときれいになると思います。できるだけ現状を残したいのでこの程度に留めてあります。
・France 1900年代前後
・サイズ:直径9cmx高さ18cm(ハンドルトップまで 20cm )
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