フランスの銀器メーカー、クリストフルのかわいいティースプーンのご紹介です。

ヴァンドーム(Vendôme)というシリーズ。ヴァンドームはパリ近郊ロワール地域の地名で、当時16世紀頃にブルボン家の分家だったヴァンドーム伯爵が統治していました。ルイ王朝の時代、王族の紋章としてよく使われていた貝殻をモチーフにしたデザインで、現在は生産中止となっています。

クリストフルはフランスの銀製品の老舗メーカー。創業者のシャルル・クリストフルは19世紀前期のフランス宝石商で、1842年に金と銀を電気分解する技術開発によりプレート化に関する特許を取得。その商品化を進め、 宝石、金属製品、銀細工等の製作・製造も行っていました。

古くはフランス王ルイ・フィリッフ( 在位1830年–48年)やナポレオン3世 ( 在位 1848年–70年)などに愛用された、歴史ある宮廷ご用達の銀器メーカーです。

スプーンにはクリストフルシルバープレートである “CHRISTOFLE” の文字と、ホールマークにはチェスナイト(騎士)と “OC”(Orfèvrerie Christofle)のイニシャルが見られます。これはこの作品が1935年から1983年の間に作られたことを示しています。

・France 1900年代中期

・サイズ:L=10cm

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