ワグナー社は第二次世界大戦開戦直後の1940年、ドイツの彫刻家のフリッツ・ワグナーによってローゼンタールに芸術工芸品のワークショップとして創業。戦後、東西ドイツ統一直前の1988年までの約48年間、子供たちに愛らしいフィギュアを作り続けました。

1960年代と1970年代に子供の頃に持っていた小さな群れの動物の姿を覚えていますか?おそらくそれらはワーグナーの手仕事クンストラーシュッツによって作られました。
ワーグナーハンドワークカンパニーは、彫刻家兼金型デザイナーのフリッツワーグナーが芸術品と工芸のワークショップを開始した1940年代後半にドイツで始まりました。彼が作成した動物の型は、木、石膏、粘土、紙の梨子から動物を作り、クリスマスのキリスト降誕や「プッツ」シーンとして知られる村のシーンのために羊毛やその他の繊維(群れと呼ばれる)で覆うという長年のドイツの伝統に基づいて数百にのぼります。一般的に掃除することを意味するドイツ語の「プッツェン」に基づいて、研磨、プリニング、装飾を表すためにも使用されます。ワーグナーは、最後の家族が正式に引退した1998年に閉鎖されました。

1966-1983年 のラベル


ワーグナーは、1951年から1965年頃にかけて、MCオリジナルが猿の頭で示されている「猿の頭のロゴ」と呼ばれる紙のラベルタグの下で、マックスカールトイズのおもちゃを製造しました。マックスカールは1924年に事業を開始し、1992年に閉鎖されました。

ワグナー社が制作したこの動物のフィギュア(ぬいぐるみ)は、今でもヨーロッパではコレクターが多く、特にリアルファーのアイテムはプレミアが付くほどの評価を受けています。本品には”the monkey-head label” ラベルが付いていて、これはワグナー社が1951年~1965年に製作した証になります。

1951年~1965年 のラベル

こちらは、Karl Schrickel,Pelztier-Fabrikation というドイツ、バイエルン州のノイシュタット・バイ・コーブルクにあった会社のようです。詳細はよく解りませんが、1967年にはカタログが存在していました。製法や作りがとてもよく似ているので、ワグナー社と同時期のドイツのおもちゃ会社だと思います。本品はオール・リアル・ファーの手のひらサイズの可愛らしいゾウです。太い脚と鼻に大きな白い牙があります。対照的な小さな黒い眼がとてもチャーミング。お腹に”Original fur toys Made in W.Germany”のラベルが残っています。




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