SFAM社(ソシエテ・フランセーズ・デ・メトー )は1892年、パリの北西にあるエプテ川沿いのセリフォンティーヌに、真鍮、銅鋳造工場として創業。フランス各地の工場を買収しながら、1900年代には世界の銅総生産量の10%を担う程になりました。その後亜鉛、ニッケル、クロムの製造販売よりシルバープレートの技術開発に注力、銀器の製造販売を行うようになりました。

本体の表平面に “18G” と “METAL ALLIAGES BLANC”、持ち手の裏部分に “SFAM” の刻印があります 。

“METAL ALLIAGES BLANC” は洋銀、白銀、ニッケルシルバーとも呼ばれ、30%の銀を含んだ合金であり、 “18G” は12本のフォークをプレートする際に使用される銀含有量が18gであることを示します。これは表面のメッキが剥がれる心配のない品質であることを示しています。

またその特徴的なデザインは、19世紀後半のルイ16世スタイルと云われ、非常に華やかなフローラルロココ様式で、当時このような女性らしい曲線を活かした繊細で美しいデザインが好まれました。ヨーロッパでは広くアカンサスリーフ装飾とも云われています。

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