ブリュロをもうひとつ、こちらはコバルトブルー色で染めたカップ。
ブリュロは19世紀後半、主に北フランスのカフェやビストロで生まれました。肉厚のある陶器製でずっしり重いのが特徴。 ブリュロは南仏と違い寒さの厳しい北フランスの地で生まれました。寒い冬の日に熱いコーヒーを冷まさず飲むために工夫されたモノと云われています。
カフェを出る時、カップを逆さにして底のくぼみの所にコニャックやリキュールなどのお酒を注ぎ、クイッと飲んで体を温めてから寒い外に出ていくというのが習わしだったそうです。 なので底の部分はお椀型をしているのが特徴のひとつ。寒い地で体を温めるための知恵だったのでしょうか、ちょっと粋な習慣ですね。
1800年後半から1900年代前半頃に作られた物が多く、それ以降は殆ど作られなくなりました。 こちらも春の買付けで見つけてきたもので、一般的なものより飲み口の部分が広く作られているのが特徴的です。
暖かいコーヒーを飲みながら100年前の北フランスを思い浮かべるなんてのもいいですね。。。 ブリュロ他にもまだ数点買付けしてきております。
・France 1900~1920年代頃
・サイズ:直径8.5cmx高さ7cm