こちらは、1900年代中期頃にPeDe社で製造された木製コーヒーグラインダー
PeDe社は、ドイツのレムシャイト (Remscheid) に、ピーター・ディエンによって1869年に創業されました。“De” はオランダ人貿易商ダゥ・エグバーツのイニシャルで、創業250年の歴史を誇るオランダのコーヒー豆の会社。その後この二人がタッグを組んでPeDeとなりました。そしてコーヒー・グラインダーも製造するようになりました。
第一次世界大戦後(1919年)敗戦によるドイツ経済の破局と共に工場は存続の危機に陥り、オランダ資本の下、ブルーケレンでも製造されるようになり1970年にその幕を閉じました。
そのためPeDe社のコーヒー・グラインダーは、ドイツとオランダ製の2種類があります。こちらはおそらくドイツ製。
オランダに行くと街で”DE” のマークのカフェを見掛ます。”DE”社は今でもオランダで美味しいコーヒーを提供し続けているんですね。オランダにスタバが少ないのはこの “DE” があるからとも言われています。
本品は内部の刃の下部に、豆の挽き具合を調整するレバー物が付いています。
ダークブラウンのケースにナチュラルカラーの蓋、PeDeのラベルの鹿の絵柄もしっかり残っています。このダークブラウン色はPeDeの中でも中々見つからないタイプ。
ひととおり、レストアして内部のチェック、洗浄まで済ませてありますのでこのままご使用して頂けます。
試し挽きも完了しています。とても挽きやすくしかも綺麗に挽くことが出来、お勧めの一品です。
・Germany 1940-1960’s
・サイズ:12.5cmx13cmx23cm(ツマミマデ)